天候:晴れのち曇り
ルート:能見口 → 河原谷東尾根 → P856 → アスナロ巨樹往復 → 光砥山 → コウンド谷 → 能見口
利用交通機関:京都バス32系統
出町柳駅前 (7:50) → 能見口 (9:32)
能見口 (14:27) → 出町柳駅前 (16:15)

雪もないしどこへ行こうか、と考えて広河原へ向かうことにした。一年で一番寒いはずの時期、本来ならこの辺りの山に入るならそれなりに準備が必要だが、今日は春秋のハイキングと同じ感覚で登れてしまいそうだ。


能見の里
能見の集落


今日はokaokaさんが小野村割岳登山に最近よく利用されている河原谷東尾根を歩いてみる。傾斜の緩いルートで楽をしようと、少し余分に歩いて尾根の南東端から登ってみた。河原谷の一つ東の大きな谷の出合いから右岸の尾根に取り付く。予想通り苦労するほどの急登は無く、積雪期の小野村割岳に登れるルートを検討していたので有力候補のように思える。


尾根取り付き
尾根取り付き


藪もなく、雑木と杉、時々アスナロの混じった歩きやすい尾根が続く。P951光砥山から続く主尾根に乗るまで約350mの登りになるが、それを感じさせないほどゆっくり標高を上げていく。


河原谷東尾根
河原谷東尾根


河原谷東尾根


帰りは一昨年の台風の後は歩いてないコウンド谷の様子を見てみるつもりだが、そのまま向かったのでは時間が余り過ぎる。P856の尾根はもっと東の端から登ったことがあり、その途中に見事な枝ぶりのアスナロの巨樹があった。その木がどうなっているか寄り道してみることにした。


P856で主尾根に乗る
P856


目指すアスナロはP857を過ぎて南へ折れる尾根を少し下ったところにある。P857へ続く緩やかな冬枯れの尾根は少々風が寒いが陽も差して心地よい。所々で展望が開けて延々と折り重なる北山の峰々を眺めることができる。


快適な尾根歩き
P897を望む


花背方面の展望


目的地に辿り着いて残念、アスナロの木は上半分の枝が殆ど折れてしまっていた。残った枝に緑の葉は付いているので完全には枯れてしまわないことを祈るだけだ。光砥山北東の「分水嶺大杉」といい、台風21号が北山に残した爪痕は大きい。

満身創痍のアスナロ
アスナロの巨樹


かつての姿
台風前の姿


尾根を引き返し、風化木が立つ等高線850mのピークで昼食にする。光砥山へはそのまま尾根一直線で迷うところはない。スゲ類に覆われた台地状の山頂の北側にようやく雪が見られた。一応、標高点の場所まで往復して下山にかかる。


ここで昼食
850mピーク


850mピーク


光砥山標高点ピーク
光砥山山頂


わずかな残雪
光砥山山頂


開けた草地になっているコウンド谷の降り口からはっきり掘れた古道を降りていく。小さな谷を左岸から右岸へ渡り、再び谷へ降りて行った後は道は消えてほぼ谷底歩きになる。滝はないが、足元は安定しないので注意しつつ150mほど下ればカツラの木が佇む広場に出る。

コウンド谷古道を辿る
コウンド谷降り口


谷底を下っていく
コウンド谷


コウンド谷


カツラの木の広場
カツラの木の広場


その後は再び古道の道型を追っていけば間もなく林道だ。コウンド谷古道には大きな変化は無く安心する。静まり返った能見の集落を抜けて能見口まで戻ると帰りのバスにはちょうど良い時間になっていた。

積雪とは
能見口