天候: 晴れのち 曇り
ルート: 菅並登山口 → ケヤキ広場 → 横山岳 → 横山岳東峰 → 夜叉ヶ池 → 金居原登山口
利用交通機関: 自家用車×2

京都北山から朽木の山、野坂山地と足を延ばしていけば余呉の山に興味を惹かれるのも自然な流れで、まずはメジャーな横山岳に登っておこうと計画。紅葉盛りのいい時期なので知り合いに声を掛けたところnaojiroさん、michikusa78さんと同行できることになった。ルートはこの山域をよくご存じのnaojiroさんから東西横断コースを提案され即決した。レンタカーで初めてのロングドライブに緊張しつつJR木ノ本駅に集合、下山先の金居原に一台デポして菅並から出発。8時半で気温11度と暖かい。

余呉町菅並に駐車
菅並


愛宕大明神の大ケヤキの後ろから尾根に取り付く。登山口にはちゃんと標識があるが、登山道はあまり踏まれておらず歩きにくい。藪気味な植林地を100m弱登ると林道を横切り、その後は歩きやすい雑木の尾根になった。山間地に電波を届けるために使われていた建造物があり、その維持のための道が登山道として利用されているとのこと。尾根が平坦になるP545の先に「ケヤキ広場」と呼ばれている場所があり、大きなケヤキが立っている。周囲にはカエデの木が葉を広げているがまだまだ緑のまま。今年の紅葉は本当に遅い。

藪気味のコース序盤
菅並コース序盤

林道横断後は良い感じ
菅並コースから

ケヤキ広場のケヤキ
ケヤキ広場

ケヤキ広場の先から200mほど急登になる。尾根芯には低木が藪を作るようになり、踏み跡は左右に避けているのだが不明瞭で探りながら歩くことになる。このコース、足掛かりの少ない斜面のような道が続くのでふくらはぎに厳しい。一気に高度を稼いでいくと紅葉も少しづつ進んできた。

七々頭ヶ岳(右)・墓谷山(左)
七々頭ヶ岳・墓谷山

色付き始める木々
色付き始め


平坦地と急登を繰り返し、「天狗の森」と名付けられているP971付近を過ぎると唐突にガレ場が現れた。乗り越えた先からいよいよ紅葉も見頃となってきた。あいにく曇り空になってしまったが楽しみつつ横山岳の主尾根を目指す。

天狗の森付近
天狗の森

ガレ場を登る
ガレ場

紅葉を楽しむ
主尾根直下の紅葉

主尾根直下の紅葉

主尾根に出ると残念ながらブナの木は落葉が目立つ。この先は楽々歩けるのでは、という期待に反して、時々藪をかき分けつつ獣道のような踏み跡を山頂まで辿ることになった。山頂は広々としていて南側の展望が開けている。ここで昼食。

主尾根に出る(横山岳西峰)
横山岳西峰

山頂への道
山頂への尾根道

横山岳 山頂
横山岳山頂

下山は東尾根を進む。登りと違ってよく整備された登山道で快適そのものだ。横山岳主峰と東峰の間は展望が開け、足元のホツツジの紅葉も見頃になっていて爽快な稜線歩きを楽しめる。琵琶湖・竹生島や眼前のどっしりした金糞岳、遠くは御嶽山まで望むことができた。

琵琶湖を望む
琵琶湖遠望

ホツツジの紅葉の稜線
ホツツジの紅葉

横山岳東峰から金糞岳
横山岳東峰

東峰を降りていくと今度は広大なブナ林に入る。黄葉具合は今一つで、曇天なこともあって黄金色というわけにはいかなかったが、どこまでも続くブナの純林は見応え十分でまた再訪したいと思う。

東尾根のブナ林
東尾根のブナ林

東尾根のブナ林


途中で南へ折れるメジャーな東尾根コースと分かれ、さらに東へ尾根を辿る。まだまだ続くブナ林を進むと夜叉ヶ池と呼ばれる小さな池に出た。大きさや雰囲気、横山岳との位置関係など、前回の駒ヶ池(明神池が本来の呼び名らしい)に似ていると思った。

夜叉ヶ池
夜叉ヶ池

金居原登山口
金居原登山口

金居原へと下っていく踏み跡は薄いが菅並コースのような藪はなく、尾根芯を快適に歩いて行けた。最後に尾根西側の林道へ下る所で道を失いかけたがすぐに復帰して無事下山。これから余呉の山にも時々お邪魔したいと思う。
今回は車2台ないと難しいコースを堪能でき、3人で楽しく登山できました。ありがとうございます。

ヤマレコでの記録はこちら

丹生トンネル
丹生トンネル